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[ 2019/06/28 03:27 ] 未分類 | TB(0) | CM(-)

ビタミンCは風邪予防に効果あり(ただし条件つき)

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 お勧め度・・・★★★


1. ビタミンCを飲むようになってから、風邪を引かなくなった


私は、平成13年5月以降、風邪で熱を出して寝込んだことがありません。
それ以前は、毎年1回か2回は風邪で寝込んでいましたが、この翌年からは、軽い鼻風邪を引くことはあっても(それも累計2~3回ぐらい)、風邪で熱を出すことは全くなくなりました。

では、この平成13年以降、何があったのか。
このころ新しく始めたことといえば、ビタミンCのサプリメントを飲むようになったことです。
ビタミンCを摂ると免疫力が強化され、風邪の予防になるという話は、たまに耳にします。私はそれを聞いて、風邪予防のためにと、飲むようになりました。
すると、冒頭で述べたように、風邪を引かなくなったというわけです。

ただ、これに対しては、風邪引きを避ける努力のできる人は、食事の偏りや睡眠不足、過労など、風邪を引きやすくなる要因を避ける生活をしている可能性が高いので、ビタミンCが効いたとは即断できない、と指摘されるかもしれません。
 参照⇒15分ごとに水をゴクゴク 風邪予防になるの?

しかし、私の場合、平成13年以前と以後で、これらの条件をはじめ生活状況に変化はありませんでした。
また、13年から、これらのことに気をつけるようになったわけでもありません。
となると、やはりビタミンC摂取との因果関係が濃厚です。

ところが、3年ほど前にテレビを観ていると、ビタミンCに風邪を予防する効果はないと医師が言っていました(番組名は忘れました)。
調べてみると、ネット上にも同様の指摘が幾つか見られます。

では、ビタミンCの摂取で風邪を引かなくなった私の経験は、何だったのか。

この記事では、ビタミンCの風邪予防効果についての専門家の見解と、私がビタミンCで風邪を予防できた経緯を振り返ることで、ビタミンCの効能を考えてみます。



2. 風邪予防は可能とする説


ビタミンCで風邪予防は可能とする説によると、ビタミンCは、

  • A 体内に侵入した病原菌を攻撃する白血球の働きを強化し、さらにビタミンC自らも病原菌を攻撃する

  • B 抗生物質の効かないウイルスの核酸を破壊するインターフェロンの生成を促す

  • C 細胞と細胞を結びつけるコラーゲンというタンパク質の合成を助ける.。
    これにより鼻やのどの粘膜組織が強化され、風邪などのウィルスの侵入を防ぎやすくする

という3つの作用を通じて免疫力を増強し、風邪を予防する、とされています。
 参照⇒ビタミンC | 成分情報 | わかさの秘密 (わかさ生活社)
 ⇒多彩なパワーで美容と健康に貢献 ビタミンの代表格・ビタミンC (ニプロ株式会社)
 ⇒医療法人清友会笠松病院 ビタミンCについて
 ⇒ビタミンCとは? (たかひろクリニック)

風邪はウイルス感染症です。そして、白血球とは免疫細胞の総称であり、この中にはウイルスに対処するリンパ球も含まれます。
よって、上記Aは、菌だけでなく風邪のウイルスに対する働きでもあります。

また、2007年の海外の研究によると、
「マラソンランナー、スキーヤーおよび兵士を極度の運動および寒冷環境、またはそのいずれかに曝露した試験では、用量250 mg/日~1 g/日のビタミンCの予防的使用によって、風邪の発症率が50%低下した」
とされます。
 引用⇒ビタミンC | 海外の情報 (厚生労働省)



3. 風邪予防は不可能とする説


一方、ある医師は次のように述べています。
「医学界の趨勢としては、ビタミンCを摂取しても風邪の予防にはならないと結論付けられてはいます。ただ、日頃から1グラムくらいの大量摂取をしていたり、風邪の引き始めに大量に摂取すれば、平均して半日ほど風邪が早く治るとされています」
「ビタミンCを飲んでいても、風邪を引く時は引きます」
 引用⇒紫外線の強いこの時期に、再度ビタミンCの話【院長日記78】/心斎橋中央クリニック

前述の2007年の研究では、
「200 mg/日以上のビタミンCを予防的治療として継続し」たところ、「一般集団における風邪の発症リスクの有意な減少はみとめられなかった」とされています。
 引用⇒ビタミンC | 海外の情報 (厚生労働省)(前掲サイト)

総合南東北病院のサイトでは、サプリメントのビタミンCは合成で、食物に含まれる天然のビタミンCに比べると吸収率が5割近くも低いため、ビタミンCのサプリメントを習慣的に飲む人も風邪にかかると指摘されています。
また、野菜や果物に含まれるポリフェノール類は、免疫力をつける成分を豊富に含む一方、ビタミンCのサプリメントはそれを含まないため、サプリメントだけを飲んでいても、風邪の予防にも治療にもならないと説かれています。
 参照⇒風邪にはビタミンCが効く これってホント?  (総合南東北病院)

ちなみに、ポリフェノールとは、植物に含まれる苦味や色素の成分で、代表的なものとしては、

  • 赤ワイン、ブルーベリー、茄子などに含まれるアントシアニン
  • 緑茶、紅茶などに含まれるカテキン
  • ココア、チョコレートなどに含まれるカカオポリフェノール
  • そば、柑橘類、玉ねぎに含まれるルチン
  • 豆類に含まれるイソフラボン
  • ごまに含まれるセサミン

などがあります。

人の体内では活性酸素やフリーラジカルが発生しますが、これが過剰になると免疫機能の低下やがん、老化などを引き起こします。
ポリフェノールは強力な抗酸化作用により、活性酸素やフリーラジカルを無害化することで、免疫力を強化します。

 参照⇒ポリフェノールの種類と効果と摂取量 | 健康長寿ネット (公益財団法人長寿科学振興財団)
 ⇒活性酸素・フリーラジカルとは? | 医療法人クレモナ会ティーエムクリニック
 ⇒抗酸化物質 | e-ヘルスネット 情報提供 (厚生労働省)

もっとも、ビタミンCも抗酸化力を持つことは広く知られていますが、ビタミンCだけでは風邪の予防には充分ではないようです。



4. ビタミンCが効果を発揮する条件


以上に挙げた肯定論と否定論から、次のように言えます。

  1. ビタミンCは、直接的もしくは間接的に菌やウィルスに対抗する。

  2. しかし、合成もののビタミンCは天然ものにくらべて吸収率が低い。
    また、ビタミンCのサプリメントは、野菜や果物に含まれるポリフェノール類のような免疫強化成分を含まない。

  3. そのため、合成もののビタミンCのサプリメントを単体で飲んでも風邪の予防効果はない。


4.1 ビタミンCの吸収率


ここでポイントとなるのは、第一に、合成もののビタミンCの吸収率の低さです。

ビタミンC自体の吸収率は70~90%です。
 参照⇒ビタミンC | 海外の情報 (厚生労働省)(前掲サイト)

当記事では、中間を取って80%とします。

そして、上述の通り、合成もののビタミンCの吸収率は天然ものより5割近くも低くなります。
とすると、合成ものの吸収率は0.8×0.5で0.4、即ち40%程度にとどまります。

ただ、合成もののビタミンCサプリメントのメーカー推奨摂取量は、どれも共通して1日あたり1000mgとなっています。
1000mgを飲んだとすると、吸収されるのは約400mgとなるので、ビタミンCの1日の平均摂取推奨量である90mg(成人男子)を大きく上回ります。
 参照⇒ビタミンC | 海外の情報 (厚生労働省)(前掲サイト)

なので、合成もののサプリメントでも吸収率の問題はクリアできると言えましょう。


4.2 ビタミンC以外の栄養素の必要性


4.2.1 免疫強化成分

第二のポイントは、ビタミンC以外の免疫強化成分の必要性です。

上述のように、ポリフェノールは抗酸化作用によって免疫力を向上させます。
が、それ以外にもビタミンE、カロテノイド(β-カロテンやリコピン)、青魚に含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸なども抗酸化作用を持ちます。

さらに、ビタミンAやビタミンEは細胞の免疫機能を維持し、亜鉛やセレン、銅、マンガンなどのミネラル類も免疫細胞を保護します。
ほかにも、ヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維、オリゴ糖などは腸内細菌叢を改善して免疫力を高めます。

 参照⇒ビタミンC | 海外の情報 (厚生労働省)(前掲サイト)
 ⇒免疫力を高める食事とは | 健康長寿ネット (公益財団法人長寿科学振興財団)
 ⇒免疫力を上げる食事とは? (オムロン株式会社)

このような、様々な免疫強化成分が充分摂れていない状態でビタミンCだけを摂っても、風邪予防の効果はないということです。

4.2.2 協働する栄養素

これに関連して、天然由来のサプリメントを製造するアイノアール社も、天然もののサプリメントは合成ものに無い有用物質を含む、と言います。
ビタミンCに関しては、合成ものは単なるアスコルビン酸でしかないのに対し、アセロラなどの天然ものはフラボノイドなど、ビタミンCとともに働く成分を含むという違いがあります。
 参照⇒サプリメントQ&A | アイノアール株式会社

フラボノイドとは、前に挙げたポリフェノールの一種で、アントシアニン、カテキン、セサミンなどです。
 参照⇒フラボノイドの種類と効果と摂取量 | 健康長寿ネット (公益財団法人長寿科学振興財団)

ビタミンCは毛細血管の原料となるコラーゲンの合成を助けますが、その際、フラボノイドはコラーゲンを強化します。
 参照⇒グレープフルーツのフラボノイドはビタミンCの名パートナー(医学博士 長野美根氏)

毛細血管は粘膜にも存在しますから、この働きにより粘膜が丈夫になり、風邪などのウイルスの侵入を防ぎやすくなると考えられます(上記のサイトには、雑菌が入りやすくなる症状を緩和する、と説かれています)。

このように、ビタミンC(をはじめ、ある栄養素)が効能を現すには、それ以外の協働する栄養素を摂ることが必要です。
であれば、もし様々な免疫強化成分や、ビタミンCとともに働く栄養素が摂れていれば、ビタミンCによる風邪予防効果は期待できるのではないでしょうか。

ちなみに、ビタミンEはフリーラジカルを中和すると、自身が酸化して抗酸化能を失いますが、ビタミンCはこれを回復させます。
 参照⇒田中芳明氏「総説 酸化ストレスと抗酸化療法」(『亜鉛栄養治療』7巻 1号、2016年)7頁。 
 ⇒ビタミンE (日本微量栄養素情報センター)

従って、ビタミンCを摂ることでビタミンEの抗酸化力も増強され、免疫力の向上を通じて風邪予防の可能性を高めるものと推察されます。


ビタミンCは風邪予防に効果あり(ただし条件つき) (2)に続きます。


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アメリカ製のサプリメントは信用できるのか?




[ 2019/04/20 22:06 ] サプリメントで病気を予防 | TB(0) | CM(-)

油っこい食事を控えすぎると、かえって髪が減った話(1)~管理人の実例


薄毛にはさまざまな原因があります。
その中でも、よく言われるのは、頭皮の皮脂の分泌が多すぎるというものです。
皮脂が多いと毛穴が詰まり、髪の成長が妨げられるという指摘は、昔からよく耳にします。
最近でも、頭皮の皮脂には抜け毛を促すDHTという強力な男性ホルモンが含まれるので、皮脂が多いほど薄毛が進行する、と何かで読んだことがあります。

皮脂が多くなる第一の原因は油っこい食事です。
では、皮脂の分泌を減らすために食事から脂肪分をできるだけ排除したら、どうなるのか。
私はかつて、それをやってみたことがあります。
その結果は、初めだけ良かったものの、なんと逆効果でした。



1. 脂肪分を断つダイエットで最初は髪が増えた


あれは、私が29歳のころでした。
当時、少し金回りが良くなったので、毎日、好きなものを食べていました。
揚げ物に、ドレッシングたっぷりのサラダ、間食にチョコパイを1日3つなど、脂肪分が多いものばかりです。

必然的に、太ってしまいました。そのうえ頭皮もアブラギッシュになり、頭から油っこいニオイまで出てくるようになりました。

これはいかんと、ダイエットを始めました。
ダイエットと言っても色々なやり方がありますが、私が行なったのは、油(あぶら)断ちダイエットでした。油の摂り過ぎで太ったので、単純にその逆をやればよい、と考えたからです。

まず、油っこいものは全面禁止。
揚げ物のみならず、野菜炒めも不可。マヨネーズもドレッシングも当然駄目。
ハンバーグやギョーザ、スパゲティのミートソースも×。ハム、ソーセージも意外に油っこいのでNG。

一方、魚に含まれるDHAやEPAと呼ばれる成分は良いらしいのでOK。なので、サバやイワシの缶詰とか、スーパーの閉店近くに半額になった寿司や刺身ばかり食べていました。

お菓子類も、チョコレートやクリーム類の入ったものはNG。クッキー類やポテトチップスも駄目。
食べて良いのはアンパン(1個あたり脂質は約3g)とクリームパン(同6g)、それと鈴カステラ(100gあたり脂質は5gほど)、あとは饅頭やカステラなどでした。
洋菓子星人の私には、これが結構きつかったです。

とにかく、一日の脂質摂取量(魚の油以外)を15g以下に抑えるのが目標でした。
この当時、成人男子の一日の標準脂肪摂取量は、確か65g程度とされていました。なので、15gというのはかなり少ない量です。
しかも、ダイエットなので、食べる量も制限しました。
その結果、67kgほどあった体重が2ヶ月半で59kgまで減りました。成功です。

さらに、良い副作用がありました。それは、髪が増えたことです。
毛が太くなり、手で触ると感触が違います。道を歩いていると、地面に映る自分の影の頭の形が、明らかに良い形になっていました。

と言っても、このころの私はまだ薄毛とまでは言えない状態でしたが、25歳ごろから髪が減りだしてきていたので、少々気にはしていました。

当時、すでに世間では「脂肪を摂りすぎるとハゲになる」と言われていたこともあり、
私は油断ちダイエットで髪が増えたと確信しました。
思わぬ形で育毛法を発見した私は、さらに髪を増やそうと、油断ちの食生活を続けることにしました(ここからはダイエットではないので、量の制限は緩和)。

ところが……。



2. なぜか髪が減る……


2ヶ月ほど経って、異変に気づきました。
髪が増えません。
丁度、一年のうちで髪の量が最も多いはずの8月ごろでしたが、6月ごろをピークに、むしろ減っています。
私は、油断ちが不徹底だったせいであると考え、油断ちを強化しました。

それから1年数ヶ月。
増えるどころか、さらに減っていました。
全体的にボリュームが少なくなっていましたが、特に少ないのは頭頂部からつむじ周辺にかけてでした。
一方、つむじの下から襟足にかけては、量が元のままなので、横から見ると頭が実に変な形をしています。
丁度秋の終わりごろだったので季節要因かとも思いましたが、例年の同じ時期よりガクンと減っています。

おかしい。
油断ちの食事で髪は増えるはずなのに……。現に初めはそれで増えたではないか。
おかしいと思いつつも油断ちを続け、さらに1年経ちました。

駄目でした。
大きく減ることはありませんでしたが、増えもしません。

では、最初の3ヶ月で髪が増えたのは何だったのか。あのタイミングで増えたのは、どう見ても油断ちダイエットの効果としか考えられない。
とすれば、その後は減少に転じた原因は何か。
いくら考えても、分かりませんでした。

ちなみに、食べる量は普通です。太るということはありませんでした。



3. 髪が減った理由は脂肪分の制限


そのころ、テレビの健康情報番組で答えを知らされました。
食用の脂質には脂肪酸という物質が含まれます。脂肪酸には色々な種類がありますが、そのうち植物油に多く含まれるリノール酸が不足すると、抜け毛につながるというのです。
目からウロコでした。

世間で言われるように、確かに油の摂りすぎは髪に良くないのでしょう。
なので、油断ちダイエットの初期に髪が増えたのは、油の摂りすぎが解消されたためなのでしょう。
しかし、摂る量が少なすぎるのも、間違いだったのです。
過ぎたるは及ばざるが如しと言いますが、この場合、及ばざるは過ぎたるが如し、というわけです。

そして、魚の油だけでは不十分だったということです。
肉も、そこに含まれるタンパク質であれ脂肪分であれ、髪の維持に必要なのかもしれないと思いました(肉に含まれる飽和脂肪酸は細胞膜を構成します。ただし、飽和脂肪酸は体内で合成されることも可能です)。
 参照⇒細胞膜の構造と脂肪酸 | 理学療法士:生理学オタクのつぶやき

私は油断ちをやめ、食生活を元に戻しました。揚げ物も肉もお菓子も、食べ過ぎない程度に食べるようにしました。
すると、髪はまあまあのレベルに回復していきました。

ただ、この油断ちが2年半以上も続いて体質に悪影響でもあったのか、その後は油断ちで髪が増えたころのレベルに戻ることはありませんでした。
もっと早く油断ちの弊害を知っていれば、また違った結果になっていたのかもしれません。
もっとも、髪が戻らなかったのは単に加齢のせいかもしれませんが。



4. 抜け毛以外の弊害


ついでに言うと、油断ちをやめてから、職場の人からは、
「最近、顔色がいいじゃない。油断ちをしてたころは病人みたいだったよ」
と言われました。

やはり、そうでしょう。
油断ちをしていたころ、私は
「人間は油なんか摂らなくても生きていける」
と科学的根拠もなく決めつけていました。
しかし、例えばストレスや喫煙、不規則な生活など、抜け毛・薄毛につながることは、髪以外の健康にも良くないことばかりです。
脂肪の不足も髪を減らしたわけですから、同じく健康に何らかの悪影響があるようです。


油っこい食事を控えすぎると、かえって髪が減った話(2)~脂肪酸の不足と抜け毛・薄毛に続きます。


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重曹うがいで虫歯の進行が止まり、痛みが治ったのは本当か(2)

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ここから記事本文です。

重曹うがいで虫歯の進行が止まり、痛みが治ったのは本当か(1)の続きです。


1. プラシ-ボ効果

  

1.1 重曹の効果への疑念


次に、歯の痛みの原因は歯髄炎であったとしても、洗口剤や重曹で痛みが解消したのはプラシーボ効果のためである、という推測も成り立ちます。

プラシーボ効果とは、薬効のない偽薬の投与や効果のない治療であっても、「効く」と信じることで症状が改善する現象です。

ところが、私は洗口剤や重曹を使うにあたって、「効く」という確信はありませんでした。
むしろ、「効かなかったらどうしよう」という不安が3~4割ほどあったぐらいです。

特に、重曹を使い始めたときは、「これで効かなかったら、もう後がない」と思っていましたし、洗口剤などを併用したのも、重曹に効果がなかった場合に備えての安全策です。
つまり、安全策をとるという程度にしか、重曹に期待していなかったということです。

従って、プラシーボ効果であったという可能性も低くなります。


1.2 プラシーボ効果の確率


仮に重曹には効果がないとして、ほぼ痛みを感じなくなったのはプラシーボ効果のためだとします。そうなると、無痛のまま歯髄炎が進行し、急性単純性歯髄炎から急性化膿性歯髄炎に移行するはずです。
なぜなら前の記事で述べたように、歯髄炎の自然治癒は、ほとんど期待できないからです。
そして、歯髄の壊死、壊疽を経て根尖性歯周炎を発症するはずです。ところが、その症状はありません。

もし病態が悪化していないこともプラシーボ効果によるものだとすると、プラシーボ効果で免疫力まで向上し、歯髄への毒素や菌の悪影響まで防いだということになります(ただ、慢性閉鎖性歯髄炎に移行したという蓋然性も少しはありますが、その場合はプラシーボ効果は関係なくなります。この蓋然性については、この記事の最後に検討します)。

ところで、プラシーボ効果が発現する確率は、大体30%だそうです。
 参照⇒医師と患者とくすりの不思議 〔竹内龍雄氏(帝京大学医学部精神神経科学教授)〕

もしプラシーボ効果で免疫力まで向上し、歯髄を毒素や菌から護れる可能性が30%もあるなら(あるいは、例えば10%程度でも)、これはこれで馬鹿にはできないと思います。

なので、もし皆さんも虫歯の歯に自発痛が出たら、そして重曹の効果にある程度信用を置かれるなら、応急処置として自己責任という前提で重曹を試してみる価値があるのではないでしょうか。

無論、重曹を使っても症状が改善しないようなら、直ちに受診しましょう。



2. 自発痛の原因と重曹うがい

  

2.1 虫歯の原因は水素イオン


前の記事で見たように、平成28年に起こった毎月恒例の自発痛が重曹洗口の開始後に大幅に軽減したのは、歯髄が死んだからではなく、また無症状の慢性歯髄炎に切り替わったからでもなさそうです。

そして、歯の痛みは虫歯(歯髄炎)以外の原因から来るものではなく、またプラシーボ効果で痛みが消えた可能性も低いと言えます。
消去法で残るのは、重曹洗口によって急性単純性歯髄炎の症状が抑えられたという可能性です。

ここで注目されるのは、重曹洗口と「虫歯の電気化学説」を提唱する歯科医師のmabo400氏の見解です。
それによると、歯は水素イオンH+を伝導する「イオン電導性セラミックス」の一種です。
歯が、H+が十分に存在する酸性溶液中にあるとき、歯の一部に電位差が生じると、そのマイナス極に向かってH+が歯の中を移動します。そして、H+が歯の外に出る時にカルシウムCaから電子e-を奪うので、CaはCa+となって溶ける、とされます。
これが虫歯が発生する仕組みです。

同氏はもともと、歯を流れるのは電子e-である、としていましたが、上述のことが東京大学と山口大学の共同研究によって証明されてから、説を修正しています(参照サイトについては後掲します)。


2.2 痛みの原因も水素イオン


そして、虫歯(歯髄炎)の痛みが起こるのは、水素イオンが象牙細管を通って歯髄に流れ込み、これを刺激するため、と同氏は説いています。
従って、痛みを止める(防ぐ)には、水素イオンを消去すればよいのであり、それには口腔環境をアルカリ性にすれば(つまり水酸イオンOH-を供給すれば)よい、ということになります。
そして、アルカリ性環境を実現するための簡便な手段が重曹洗口です。
 参照⇒「重曹うがい」で痛みが治まる | I歯科医院の高楊枝通信。
 ⇒「虫歯の原因」原子レベルで一端解明!(歯科の常識を覆すシリーズ3)| I歯科医院の高楊枝通信。

確かに私の場合も、自発痛が起きたときに重曹洗口をすると、痛みはそう長続きすることはありません。
そして、痛みが起こる頻度が低いのも、普段から重曹洗口をしているためかもしれません。

このような経験と、上述の水素イオン説に照らせば、平成29年前半の毎月の自発痛を抑制したのは、やはり重曹洗口であった可能性が高いと考えられます。



3. 重曹が歯髄炎の進行を止める

  
虫歯(歯髄炎)に対して本当に必要なことは、単に痛みを止めるだけでなく、進行を阻止し、さらには虫歯を再生させる(穴を埋める)ことです。

私の場合、重曹洗口の開始以来、たまに弱い自発痛が短時間起こったり、冷水が軽くしみる程度で、激痛や歯髄の壊疽に伴う症状はありません。
なので、重曹洗口によって急性単純性歯髄炎の進行を止めることには成功しているようです。

このことには理論的な根拠もあります。
最近の学説によると、細菌の毒素や温度刺激が歯髄に伝わると神経ペプチドが発生し、これが血管を拡張することで炎症(歯髄炎)を起こす、とされているそうです。
 参照⇒Q&A(歯髄炎編)(たかはし歯科医院)

つまり、歯髄に炎症を起こすのは細菌や毒素そのものではなく、それらを含む外からの刺激で現れる神経ペプチドであるということです。

もしそうなら、水素イオンによる刺激も、神経ペプチドを出現させる要因たりうるでしょう。
重曹洗口をすれば水素イオンが中和されますから、歯髄炎の原因の一つを取り除くことになります(管理人の見解です)。

また、象牙質が脱灰すると象牙細管が太く拡大します。
 参照⇒みて学ぶ口腔病理 CD-ROM版(←このページとそれ以降の計4ページ)

これに対し、重曹洗口で象牙質を再石灰化すれば、拡大した象牙細管が細くなるはずです。
 象牙質の再石灰化については、当ブログ記事⇒新説「深い虫歯も重曹で治る」⑧ ~重曹による虫歯の再生(仮説)〔1〕(虫歯の進行を自力で止める3-10)

その結果、歯髄に入る毒素の量も減り、温度の刺激も小さくなるでしょう。
それゆえ、重曹洗口は歯髄炎の痛みだけでなく、進行を止めることに寄与する効果もあると考えられます(管理人の見解です)。

そうとすれば、私の場合は急性歯髄炎が進行していないので、重曹洗口によって象牙質の再石灰化(による象牙細管の細小化)が、ある程度進展している可能性があります。



4. 虫歯の再生の可能性

 
虫歯の再生を示す兆候としては、歯ブラシの毛先が虫歯の穴に当ったときの痛みはないうえ、最近は冷水がしみにくくなりました。
このことから、象牙質表面へのカルシウム塩の沈着あるいはハイドロキシアパタイト(歯を構成する物質)の再生が、ある程度起こっているかもしれません。
 参照⇒小林隆嗣氏他「リン酸化オリゴ糖カルシウム (POs-Ca) のむし歯予防への応用」(『応用糖質科学』第4巻第2号、2014年)136頁。

もし後者だとすると、虫歯の再生ということになります。
ただし、虫歯の穴がある程度埋まるくらい再生しているかどうかは分かりません。虫歯の穴の中の様子は外から見えないためです。
また、再生していても、さほど大きくは進展していないかもしれません。私の虫歯は長期間かけて進行したため、空洞が広すぎて再生に時間がかかると考えられるためです。

ところでmabo400氏は、重曹洗口によって虫歯が短期間で再生した症例を幾つか挙げていますが、いずれも10代未満から20代までの若年層です。
 参照(当ブログ記事)⇒新説「深い虫歯も重曹で治る」⑤ ~治った実例(虫歯の進行を自力で止める3-7)

若年層には「急性う蝕」という進行の早い虫歯が多く見られます。このタイプの虫歯は、象牙質に入ると歯髄に向かって井戸を掘るように細く深く進行します(穿通性う蝕)。
一方、中高年層に多い「慢性う蝕」は進行が遅く、象牙質に入ると横に拡がります(穿下性う蝕)。
 参照⇒急性う蝕と慢性う蝕の違い【比較】(みんなの歯学)

穿下性う蝕は、穿通性う蝕より虫歯の空洞が大きくなる分、重曹洗口をしても再生には相当な時間を要すると考えられます。
私の虫歯も発見から自発痛が出るまで7年経っているので、慢性かつ穿下性の可能性もあります。

一方、もしこの7年の経過が、進行を止める処置の成果であったとしら、慢性う蝕とは言えなくなるかもしれません。が、長期間進行した虫歯なので空洞が横に拡がっていることは間違いないでしょう。
よって、再生していることがはっきりするには、まだ時間がかかると思われます。

とは言え、たとえ再生がまだ充分に進展していなくとも、歯髄炎の進行を阻止できただけでも、重曹洗口をする意味は充分あったと思います。



5. 慢性歯髄炎である蓋然性

  
ただし、現在の状態は、急性歯髄炎から移行した慢性歯髄炎であり、それが進行中である(そして、たまに急性化して軽い症状が出る)という蓋然性も否定し切れません。
その場合、最近は冷水がしみにくくなったのは歯髄が死んだためという解釈もできます。
もしそうなら、今後、歯の根の先から細菌や毒素が外に出て周囲に炎症を起こす根尖性歯周炎を発症する危険があります。

ただ、もし急性歯髄炎から慢性歯髄炎への移行が起こったとすれば、それは重曹洗口の開始によって水素イオンが中和され、かつ象牙細管が細くなることで毒素などの侵入が減った結果とも考えられます。
逆に、もし重曹洗口に効果がなく、イオンや毒素などの刺激が強いままなら、歯髄炎も急性のまま推移するはずです。が、実際はそうなってはいません。
なので、たまたま重曹洗口の開始と同時に、勝手に慢性に移行したのではなく、重曹の働きによって移行したと考えた方が、辻褄が合います。

そして、重曹の作用で慢性歯髄炎に移行したのなら、その後も重曹の作用が継続した結果、進行もまた停止している可能性が高いと考えられます。

従って、現状は、

1.慢性歯髄炎が進行中
2.急性歯髄炎または慢性歯髄炎が進行停止状態、かつ虫歯が再生途上

のいずれかである(そして、2の可能性が高い)と推測されます。
その判断の分かれ目は、この先、根尖性歯周炎の症状が出るかどうか、になります。

なので、今後の経過について何か変化があれば、この記事に追記する形でお知らせして参ります。
そして、追記をした場合は、このブログの左の列にその旨を掲示しますので、関心のある方は、たまに見に来ていただければと思います。


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重曹うがいで虫歯の進行が止まり、痛みが治った体験談の続きです。

ここで、歯の痛みを軽快させたのが本当に重曹なのか、また、そもそも私の症状が本当に虫歯(から移行した歯髄炎)であったのかどうかを考えてみましょう。
 

1. 本当に重曹うがいの効果なのか

  
通常、歯髄炎による自発痛が出たら、治療をせずに回復することは、ほとんどありません。
 参照⇒歯髄炎とは - コトバンク(日本大百科全書(ニッポニカ)の解説)

なので、治療しなければ歯髄炎は進行するはずです。進行すると歯髄が死んで(壊死)、痛みなどの症状がなくなります。
また、歯髄炎の中には症状を伴わずに進行するものもあります(慢性閉鎖性歯髄炎)。

とすれば、私が歯髄炎を発症したあと痛みが消えたのは、歯髄炎の進行で歯髄が壊死したため、あるいは症状の出ない歯髄炎に切り替わったためであり、重曹洗口(うがい)の開始は、たまたまそのタイミングに重なっただけ、という推測が成り立ちます。



2. 急性化膿性歯髄炎

 
では、自発痛が(ほぼ)消えたのは、重曹洗口を始めたタイミングで歯髄が死んだためという蓋然性は、あるでしょうか(『蓋然性』とは『可能性』のようなものです)。

私の場合、一度自発痛が止まってからも、ごく軽い痛みが何度か起こっているので、そもそも歯髄が壊死したとは考えられません。
そこで、歯髄が部分的に生き残ったものと仮定します。

自発痛が続いた後に歯髄が壊死するのは、最初に発症した急性単純性歯髄炎が、より症状の重い急性化膿性歯髄炎に移行した後になるのが普通です。
急性化膿性歯髄炎の症状としては、熱いものが歯にしみて冷たいもので和らぐ、叩くと痛む、などが挙げられます。また、自発痛は拍動性で非常に強くなり、夜間痛も出ます。
 参照⇒急性化膿性歯髄炎の原因と症状(みんなの歯学)

ところが、私の場合は、最初に自発痛が出たときに一回だけ弱い拍動性の夜間痛が起こった他は、どの症状も当てはまりません。
よって、急性化膿性歯髄炎を発症したと見ることはできませんから、それによって歯髄が死んだとは言えなくなります。



3. 歯髄の壊死の後に起こる症状

 
では、仮に何らかの原因で、急性化膿性歯髄炎に移行しても症状が軽いまま進行し、その結果、歯髄が死んだために自発痛が消えたとは考えられないでしょうか。

歯髄が死ぬと、細菌感染が起こりやすくなり、腐敗します(壊疽)。腐敗すると悪臭を発したり、歯の色が黄色~灰色に変色します。
腐敗が進むと、歯の根の先の穴から細菌や毒素が出て、歯周組織に炎症を起こします(根尖性歯周炎)。
そうなると、歯が浮くような痛みや物を噛んだときの痛みを経て、昼夜問わず起こる拍動痛や、噛むことも歯に触れることもできないほどの強烈な痛みを生じます。歯肉や顔が腫れることもあります。
 参照⇒歯髄炎とは - コトバンク(日本大百科全書(ニッポニカ)の解説)
 ⇒歯髄疾患とは - コトバンク(日本大百科全書(ニッポニカ)の解説)(前掲サイト)
 ⇒根尖性歯周炎 (メディカルノート)(医師監修サイト)

これについては、重曹洗口を始めてから1年9ヶ月になりますが、歯髄の壊死以降に起こりうるどの症状も出ていません。
よって、重曹洗口の開始と同時期に歯髄が壊死したという見方は妥当とは言えません。



4. 慢性閉鎖性歯髄炎 

 
次に、重曹洗口を始めた頃に、自発痛などの症状が出ない慢性閉鎖性歯髄炎に移行したという蓋然性はあるでしょうか。

この歯髄炎は、細菌の毒素などによる慢性的な刺激で起こります。
また、詰め物の下で発生したり、異常に進行が遅い慢性の虫歯で引き起こされることもあります。
自覚症状としては、自発痛はなく無症状か、不快感や違和感が長期間持続する、とされます。
 参照⇒慢性閉鎖性歯髄炎の原因と症状(みんなの歯学)
 ⇒歯髄炎と歯根膜炎 病気事典[家庭の医学]

問題の虫歯は、まさに詰め物の下にできており、また発見されてから最初の自発痛が出るまで7年かかっています(もっとも、毎食後に口を水でゆすぐなど、自分でも進行阻止の努力はしましたが)。
なので、重曹洗口を始めたタイミングで、これを発症したという仮説も成り立つでしょう。

しかし、私の場合は重曹洗口で自発痛が一旦止まったあとも、ごく軽い自発痛が低頻度ながら何度も起こっていて、その一方、不快感や違和感が長期間持続するということはありません。

ただ、中にはそのような自発痛の出る慢性閉鎖性歯髄炎もあるのかも知れません。
しかし、普通は自発痛が出ないとされている以上、自発痛が起こるのはレアケースであって、確率としては低いと言えましょう。

そして、たまたま重曹洗口を始めたのと同じタイミングでこの歯髄炎に移行するというのも、やはり確率的には決して高くはないと思われます。

であれば、自発痛の出る慢性閉鎖性歯髄炎という低確率の出来事と、重曹洗口の開始と同時に移行するという、同じく低確率の出来事が重なるのは、一層、確率が低いと言わざるをえません。

そう考えると、慢性閉鎖性歯髄炎の線は、完全否定はできなくとも極めて薄くなります(ただし、慢性に移行した蓋然性については、重曹うがいで虫歯の進行が止まり、痛みが治ったのは本当か(2)の中で、もう一度触れます)。
 
 

5. 虫歯以外の原因

 
次に、そもそも私の歯の痛みの原因は虫歯(歯髄炎)ではなかったのではないかという疑念が生じてきます。
もしそうなら、重曹洗口を開始してから痛みが消えたのは全くの偶然であって、何の関係もないということになります。

歯が痛む原因は、虫歯や歯髄炎のほかにも次のようなものがあるそうです。

・歯根の割れ、ヒビ(歯根破折)
・根尖性歯周炎
・歯周病や親知らずの周囲での歯ぐきの急性炎症
・噛み合わせの異常(詰め物が高い、強い歯ぎしり等)
・歯に物がはさまる
・歯(親知らず)が生える
・矯正治療での歯根周囲の組織への負担
・歯以外の疾患(副鼻腔炎、物を噛む筋肉の痛み、神経痛、偏頭痛、心臓疾患、精神疾患)
 参照⇒その歯の痛みの原因は虫歯じゃないかも!こんなにある虫歯以外の原因 | いしゃまち

以下、これらの原因について検討してみます。


5.1 歯根破折


歯根が割れたりヒビが入ると、飲食物がしみたり自発痛が出るほかに、噛んだときの痛みも起こるとされます。

また、破折が起こる原因としては、

・歯髄を取って長期間経ったために歯根の強度が低下したり、周りの骨と癒着している
・歯ぎしり、食いしばり、硬いものを噛む
・詰め物が金属で硬すぎる
・噛み合わせが緊密すぎる

などが挙げられます。
 参照⇒歯が割れる、歯根にひび、歯根破折への 3つの保存治療法とは 東京都中央区 | エド日本橋歯科

ところが、私の場合は噛んだときの痛みはありません。破折が起こる原因も当てはまりません。
問題の歯は歯髄を取っていませんし、歯ぎしりや食いしばりをしたり硬いものを食べることもありません。
詰め物はプラスチックで柔らかいし、噛み合わせも他の歯と違いはありません。
従って、歯根破折は考えられません。


5.2 それ以外の原因


次に、歯根破折以外の原因です。
根尖性歯周炎についてはすでに述べました。
また、歯周病には罹っていませんし、歯ぐきは無事なので親知らずも無関係。
詰め物は入れてから自発痛が出るまで15年間も問題なく経過していて、高いどころか、すり減って低いぐらいです。
また、神経を抜いた別の歯が、噛む力が強すぎて痛んだことがありますが、問題の自発痛はこのときの痛みとは違います。
歯に物がはさまると気持ち悪いので、すぐ取っていますし、矯正治療もしていません。

それから、副鼻腔炎や心臓疾患、精神疾患も起こっていませんから無関係。
頭痛はたまに起こりますが、歯の痛みとは出るタイミングが全く違います。
残るは、噛む筋肉の痛みか神経痛ということになりますが、これまで自発痛が出てからの虫歯の治療は何度も受けていますから、虫歯の痛みかどうかの区別はつきます。

なので、これらの原因も自発痛とは関係ないと考えられます。


長くなるので、一度切ります。
重曹うがいで虫歯の進行が止まり、痛みが治ったのは本当か(2)に続きます。
 

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[ 2019/02/23 16:53 ] 歯の病気(虫歯) 虫歯 実例編 | TB(0) | CM(-)