AX










全記事一覧

歯の病気(虫歯) 
虫歯の進行を自力で止める1-1 ~押さえておくべき虫歯の基礎知識 ①  
虫歯の進行を自力で止める1-2 ~押さえておくべき虫歯の基礎知識 ②
虫歯の進行を自力で止める1-3 ~知らないとヤバい基本の方法 ①
虫歯の進行を自力で止める1-4 ~知らないとヤバい基本の方法 ②

虫歯の進行を自力で止める2-1 ~フッ素
虫歯の進行を自力で止める2-2 ~MIペースト
虫歯の進行を自力で止める2-3 ~アパガード
虫歯の進行を自力で止める2-4 ~パーフェクトぺリオ
虫歯の進行を自力で止める2-5 ~システマEX 口内殺菌のリスク【超重要】
虫歯の進行を自力で止める2-6 ~クリニカクイックウォッシュ
虫歯の進行を自力で止める2-7 ~乳酸菌(L.ロイテリ菌) 
虫歯の進行を自力で止める2-8 ~キシリトール

新説「虫歯は金属腐食である」①(虫歯の進行を自力で止める3-1)
新説「虫歯は金属腐食である」②(虫歯の進行を自力で止める3-2)
新説「深い虫歯も重曹で治る」① ~効く仕組み(虫歯の進行を自力で止める3-3)
新説「深い虫歯も重曹で治る」② ~唾液より重曹水が有利(虫歯の進行を自力で止める3-4) 

肩・腰・脚の病気
肩こり・首こりを瞬殺する!! 最も簡単な体操
【腰痛】椎間板ヘルニアの痛みを自力で一発解消!! 当ブログ管理人のオリジナル体操
 
内臓の病気
【軟便対策】これだけは、やってはならない
生まれつきの軟便体質が劇的に解消した方法 ① ~方法と効く仕組み
生まれつきの軟便体質が劇的に解消した方法 ② ~実践の工夫と結果、および注意点 

皮膚・髪・爪の病気
すぐできる薄毛・抜け毛対策 ① ~納豆と唐辛子の同時摂取
すぐできる薄毛・抜け毛対策 ② ~目を酷使しない 過度の飲酒を避ける 卵を摂る(1)
すぐできる薄毛・抜け毛対策 ② ~目を酷使しない 過度の飲酒を避ける 卵を摂る(2)
加齢臭・ミドル脂臭を元から断つ!! ① ~基本の方法
加齢臭・ミドル脂臭を元から断つ!! ② ~ニオイを断ったオリジナルの方法

全身の病気
【笑いで免疫力を強化】 爆笑画像 その1
【笑いで免疫力を強化】 爆笑画像 その2
【笑いで免疫力を強化】 爆笑動画 その1 空耳アワー①

大きな病気に対して自分でできること
がんになっても死亡率を下げる!! 自分でできる方法(大腸がん 前立腺がん)
アロマセラピーで認知症を改善できるか ① ~期待が持てる実験結果 
アロマセラピーで認知症を改善できるか ② ~重度の症状も改善
アロマセラピーで認知症を改善できるか ③ ~効果が出ないときの対策と注意点

その他
アメリカ製のサプリメントは信用できるのか?


スポンサーサイト
[ 2037/05/13 11:04 ] その他 | TB(0) | CM(-)

ご注意 (必ずお読みください)

・このブログでは、医師の治療や処方薬を用いずに、自主的な対処や市販薬、食事等で病気を改善する方法や、病気の予防法をご紹介します。
原則として、当ブログ管理人が実践して効果のあった方法を掲載します。

・ご紹介した方法の効果については体質や生活習慣等によって差があります。
効果がなかったり、あるいは病気が万一悪化した場合でも、当ブログ管理人は一切責任を負いません。実践にあたっては自己責任でお願いします。

・当ブログ管理人は医学等の専門家ではありません。従って、記事中の重要な記述については、管理人が勝手に言っているのではないことを示すため、典拠として他サイトのリンクを貼ります
ただし、原則として、以下の条件のいずれかを満たすサイトに限ります。
① 専門家の書いた(または監修した)もの。
② 信頼できる企業や官公庁のもの。
③ 参考文献その他、典拠を明記したもの。


・各記事の冒頭で、その方法のお勧め度を星の数で示します。
★★★・・・専門家が勧めるもの。
★★☆・・・専門家は勧めていないが、当ブログ管理人が実践して効果のあったもの。
★☆☆・・・専門家が勧めていない方法で、当ブログ管理人が実践して効果はあったが、実践の回数が少ない、またはその期間が短いもの。

・コメントは受け付けておりません。ご質問のあるかたは、このブログの左の列にあるメールフォームでお送りください。
分かる範囲でお答えしますが管理人は医学等の専門家ではありませんので、あらかじめご了承ください。



[ 2037/01/01 22:31 ] その他 | TB(0) | CM(-)

新説「深い虫歯も重曹で治る」② ~唾液より重曹水が有利(虫歯の進行を自力で止める3-4)

新説「深い虫歯も重曹で治る」① ~効く仕組み(虫歯の進行を自力で止める3-3)の続きです。


歯科医師のI氏が勧める重曹洗口は、重曹を溶かした水を口に含み、グチュグチュとゆすぐだけです。
次の記事で詳しく書きますが、I氏によると、たったこれだけで、象牙質にまで達した虫歯まで治ってしまうという奇跡の方法です

ただし、この方法だけで効くわけではありません。虫歯を予防(および進行を阻止)する基本の方法を守ることが、前提条件となります。
 参照(当ブログ記事)⇒虫歯の進行を自力で止める1-3 ~知らないとヤバい基本の方法 ①
 ⇒虫歯の進行を自力で止める1-4 ~知らないとヤバい基本の方法 ②

ところで、重曹洗口が酸の中和や再石灰化の促進に効果があると言っても、唾液も同じ働きをすることは常識です。
同じ働きをするのに、唾液では止められない虫歯の進行を、重曹洗口はなぜ止められ、治してしまうのでしょうか。

この記事と次の記事では重曹水と唾液を比較し、前者がなぜ虫歯に効くのかを考えてみます。


1. 重曹水のpH


I氏の推奨する重曹水は、水500mlに重曹3gを溶かして作ります(洗口のつど、一回分ずつ作っても可)。
 参照⇒重曹が虫歯に効くワケ (67)

そして、この重曹水のpHは8.0前後で、液性は弱アルカリ性です。
 参照⇒脱灰と再石灰化のメカニズムは神話?

pHとは水素イオン濃度指数を意味します。液体の中に水素イオンH+がどのくらい存在するかを示す単位です。
水のpHは中性の7.0です。pHの値が1増えると水素イオン濃度は1/10になりますから、重曹水の水素イオン濃度は水の1/10前後ということになります。

I氏は、この重曹水で洗口すれば、
瞬時にpHは上がる=電気が流れない=歯が溶けるのが止まる=再石灰化が始まる
と述べています。
 引用⇒電気化学的虫歯予防法 (8)



2. 唾液のpH


一方、唾液のpHは唾液の分泌量によって変わります。そして分泌量は条件によって左右されます。
安静時での通常の分泌量では、pHは6.8くらいです。一方、食事や会話などで唾液腺が刺激されると、分泌量が増え、pHは7.5~8.0くらいになります。
 参照⇒唾液の成分やPH、食事との関係について (歯チャンネル88)

この数値は重曹水に近いものです。しかし、食後、唾液内の炭酸水素イオンHCO3-によって歯垢内pHが臨界の5.5を回復するには数十分かかるとされています。
それに対し、重曹洗口なら一気にpHが上がるわけですから、唾液しかない場合より脱灰が数十分短縮され、そのぶん歯の溶ける量が少なくて済みます(なぜ重曹水なら一気にpHが上がるのかは、後で述べます)。

さらに、前の記事で見たように、歯の再石灰化が起こりやすいのはpHが高い状態です。この点でも、唾液より幾分pHの高い重曹水は有利と言えましょう。



3. 炭酸水素イオンの濃度

 
pHが高いということは、炭酸水素イオン(つまり塩基)の濃度が高いということです。
この点から重曹水と唾液を比較すると、I氏の計算では2.23倍~9.07倍、重曹水の方が濃いそうです。
 参照⇒唾液中のHCO3(重曹成分)の濃度は? (2)

これだけの差があれば、体質的に唾液の少ない人の緩衝能を補って余りあると言えるでしょう。



4. 量の違い


重曹洗口が中和を急速に達成する理由は、pHが少し高く、炭酸水素イオン濃度が高いことのほか、自然分泌される唾液より、はるかに多くの量で口内をゆすぐからであると考えられます。
量が多ければ、ある一定の時間内に歯垢の表面に触れる量も多くなり、それに比例して炭酸水素イオンも多く供給されます(当ブログ管理人の推測です)。

食事で増える唾液のpHは重曹水に近い数値ですが、口をゆすげるほど多く出るわけではありません。口に貯めておけばゆすげますが、普通は無意識に飲み込むので、唾液でゆすぐことはしません。
なので、本来の唾液の緩衝能は重曹に近くても、有効活用できていないのかもしれません。


新説「深い虫歯も重曹で治る」③ 虫歯にこそ重曹洗口が効く(虫歯の進行を自力で止める3-5)に続きます。

関連記事
新説「虫歯は金属腐食である」①(虫歯の進行を自力で止める3-1)
新説「虫歯は金属腐食である」②(虫歯の進行を自力で止める3-2)
新説「深い虫歯も重曹で治る」① ~効く仕組み(虫歯の進行を自力で止める3-3)
 
上記以外の虫歯関連の記事へは、全記事一覧から飛んでください。
お手数をおかけして申し訳ございません。「大人の事情」です。



すぐできる薄毛・抜け毛対策 ② ~目を酷使しない 過度の飲酒を避ける 卵を摂る(2)

当ブログを初めて閲覧される方は、まずこちら↓をお読みください。
ご注意 (必ずお読みください)

--------------------------------------------------
ここから記事本文です。

すぐできる薄毛・抜け毛対策 ② ~目を酷使しない 過度の飲酒を避ける 卵を摂る(1)の続きです。
 

1. 管理人が実践した結果


① パソコンの使用を減らす


私の場合、平成の初めのころだとワープロ、近年だとパソコンを長時間使う日が何ヶ月も続くと、確かに髪が減る傾向がありました。
逆に、38歳の年の年初から秋ごろまで、パソコンの使用をそれまでより控えてみたところ、前の年の同じ時期より髪が増えました。
パソコンを控えるといっても使用時間までは記録していませんが、
「そういえば去年の今ごろより髪が明らかに増えてるぞ」
と自覚できるほどの効果がありました。

また、41歳の夏から1年あまりの間、仕事の都合でパソコンをあまり使わない日が週に4日ほどありました。
このときは、冬になっても全体として髪の量は減りませんでした。前頭部も変化なしでした。
普通なら、私の場合は冬場は髪が減り、年末のころに最少になります。ところが、パソコンの使用を減らして目の酷使を避けることで、それを防いだ可能性が高いと思います。

ただ、このころは並行して行っていた「納豆と唐辛子の同時摂取」の二年目に当たります(参照⇒すぐにできる薄毛・抜け毛対策 ① ~納豆と唐辛子の同時摂取〔当ブログ記事〕)。
この「納豆と唐辛子の同時摂取」では、最初の冬は髪が少し増える程度の効果がありましたが、二年目はパソコンの使用減の効果と併せても、髪は増えず、量を維持するのがやっとだったということになります。

髪が増えなかった原因は、このころ、仕事のストレスが強烈だったことであると考えられます。
人はストレスを受けると交感神経の働きが優位となり、血管が収縮します。その結果、頭皮の血行も悪くなり、毛根に栄養が届きにくくなるため、脱毛が引き起こされます。
とすれば、この年の冬は、むしろ髪が大きく減ってもおかしくなかったはずです。にもかかわらず、髪の量を維持できたのは、パソコンの使用減と、納豆と唐辛子の同時摂取が功を奏したためと言えましょう。
そして、ストレスがあっても髪の量を維持できた訳ですから、ストレスがなければ冬になっても髪が増えていたであろうと思います。

その後は、43歳までは、ほぼ現状維持でしたが、43歳の秋から半年ほどと44歳の夏から1年近くの間は、パソコンの使用が大きく増えました。
ちなみに、このころパソコン作業で多かったのは、文章を書くことでした。他の作業より、目が疲れるのが自覚できます。
その結果、44歳ごろからは毎年少しずつ髪の量(特に前髪)が減りました。
やはりパソコンを使うことによる目の酷使は、髪にダメージを与えるようです。

② メチオニンと卵を摂る


次に、46歳の秋ごろからは、パソコンの使用は通常のままで、メチオニンのサプリメントを飲み、卵を1日3個食べていました。
すると、3ヶ月ほどたつと前年の同じ時期より髪が増えていました。
例年、冬になると髪が減るはずが、この年の冬は逆になったということです。
ただ、このころ(46歳)は、別の記事でご紹介する「育毛の達人」の体質改善法の一部を並行して行なっていたので(ただし医薬品療法は未着手)、どちらが効果を発揮したのかは断定できません。

それから1年近くは現状維持といった感じでしたが、メチオニンも卵も、納豆と唐辛子の同時摂取も次第に効果が薄れ、大局的には薄毛の進行は止まらず、48歳の夏には見切りをつけざるをえませんでした。

とはいえ、あるていど育毛に役立った可能性はありますし、特に卵は完全栄養食品と言われていて、ビタミン、ミネラルをはじめ、体内で合成できない(外から摂るしかない)必須アミノ酸がバランス良く含まれます。

なので、薄毛の進行が、まださほど深刻でない方なら、目を酷使しないことと、卵をはじめメチオニンやシスチンを含む食品(またはサプリメント)の摂取をお勧めしたいと思います。

③ 飲酒について


飲酒については、私は全く酒を飲まないので、飲んだ場合と飲まない場合との比較はできませんが、理論上は育毛には不利かと思います。
参考までに申しますと、大酒飲みだった私の父は30代後半から禿げていました。
一方、私は30代のころは抜け毛が少しずつ進行していましたが、まだフサフサと言えるレベルでした。
酒が嫌いで良かったと心から思います。



2. 注意点


① 卵のコレステロールは心配なし


以前はよく「卵はコレステロール値を上げるので1日1個まで」と言われていました。
ところが、最近ではコレステロールは食事でとる量が少なければ体内で多く合成され、逆に食事でとる量が多ければ少なく合成されること、さらに、卵黄に含まれるレシチンにはLDL(悪玉)コレステロールを減らしてHDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあることが分かっております。
なので、高コレステロール血症の人でなければ、気にする必要はないようです。
 参照⇒卵1日1個はウソ?! コレステロールのホントのところ  (『日経Gooday』 上西一弘氏〔女子栄養大学栄養生理学研究室教授〕への取材記事) 
 ⇒世界の長寿者も実践! "コスパ最強"の栄養食「卵」 1日3個で健康長寿を実現  (渡辺信幸氏〔こくらクリニック院長〕) 

② 卵は黄身と白身を混ぜずに食べるべきか


卵の黄身にはビオチン(ビタミンB7)が含まれ、これが不足すると脱毛を引き起こすとされています。
ビオチンは、白身に含まれるアビシンというタンパク質と結合すると、腸で吸収されずに排出されてしまいます。
ですので、卵を食べるときは混ぜずに加熱するか、黄身は生で食べ、白身だけ加熱してアビシンを不活性化させる必要があると言う人もいます。
 参照⇒タマゴ3個で髪の毛が生えた

ただ、ビオチン不足になるほどの卵(の白身)の摂り方は、毎日10個も食べ続けるような極端な場合といわれています。
また、ビオチンの必要量の一部は腸内細菌によって合成されます。
よって、あまり神経質になる必要はないかもしれません。
 参照⇒ビオチンの効果・効能  (参考文献を明記したサイト)

③ ミネラルも必要


アミノ酸からケラチンを合成するにはミネラルが必要となります。中でも亜鉛、鉄、マンガン、ビタミン(特にB6、B2)とされています。
ですので、卵やメチオニンなどのサプリメントを摂るときは、そのような栄養素も一緒に摂りましょう。
 参照⇒抜け毛を減らすための栄養素とは? メンズスキンケア大学



関連記事
すぐできる薄毛・抜け毛対策 ① ~納豆と唐辛子の同時摂取
すぐできる薄毛・抜け毛対策 ② ~目を酷使しない 過度の飲酒を避ける 卵を摂る(1)

新説「深い虫歯も重曹で治る」① ~効く仕組み(虫歯の進行を自力で止める3-3)

当ブログを初めて閲覧される方は、まずこちら↓をお読みください。
ご注意 (必ずお読みください)

--------------------------------------------------
ここから記事本文です。

お勧め度・・・★★☆(この方法は歯科医師が勧めていますが、他の歯科医師からは否定論も出されており、また臨床試験も通っていないため、星は二つとさせていただきます)

新説「虫歯は金属腐食である」 ②(虫歯の進行を自力で止める3-2)の続きです。
 
「虫歯の電気化学説」を唱える歯科医師のI氏が、虫歯の対処法として勧めるのは重曹を使った洗口です。
しかも、重曹洗口なら深い虫歯でも修復して治すことができる、と言います。

この記事では、「虫歯の電気化学説」を簡単におさらいした上で、重曹洗口が虫歯を抑制する仕組みをご紹介します。
「理屈はいいから方法を早く知りたい」という方は、新説「深い虫歯も重曹で治る」⑤ ~効果的な方法と注意点(虫歯の進行を自力で止める3-7)(掲載予定)をお読みください。

参照サイトは、特に明記したもののほかは、全てI氏のブログ「I歯科医院の高楊枝通信。」です。


1. 「虫歯の電気化学説」の概要


「虫歯の電気化学説」では、虫歯は金属腐食であって、「酸素消費型(通気差)腐食」か「異種金属接触腐食」のいずれかとして起こる、とされます。
前者は「微生物腐食」と「すき間腐食」のいずれかとして、または複合として起こります。

① 微生物腐食


微生物腐食の虫歯では、細菌の呼吸により、バイオフィルムの深い所と表面に近い所(またはバイオフィルムが多い所と少ない所)との間で酸素濃度の差が生じます。
そして、酸素濃度が高い所は、低い所からカルシウムの電子e-を奪います。
電子を奪われたカルシウムは陽イオン化(Ca+)して溶出(腐食)します。

この反応の際、虫歯菌が生成した酸(水素イオンH+)があると、酸素濃度の高い場所で起こっている化学反応(O2+4H++4e-→2H2O)が促進され、その分、カルシウムの溶出も早まります。

② すき間腐食


すき間腐食の虫歯は、歯の表面にできた細い溝や小さな穴の奥と外で酸素濃度差が生じることによって起こります。これは、一般に酸素濃度はすき間の奥ほど低い傾向があるためです。
この腐食は細菌がなくても起こりますが、ここに細菌が付着すると、細菌の呼吸によって酸素濃度差が大きくなり、腐食がより早まります。

③ 異種金属接触腐食


異種金属接触腐食とは、電気が流れやすい状況で、異なる金属を接触させた場合、電位の低い金属が電子を放出し、陽イオン化して腐食する現象です。

これには、象牙質が虫歯や歯ぐき下がりなどで露出したとき、エナメル質は溶けずに象牙質だけが溶ける場合と、歯と詰め物の金属との間の電位差によって歯が溶ける場合とがあります。
この腐食は、水素イオンのある酸性環境下でのみ起こります。



2. 重曹洗口が虫歯に効く仕組み


① 虫歯を止めるための要件


虫歯の発生・進行の仕組みが上のような金属腐食によるものであるとすると、これを止めるために必要なことは、

  • A 細菌の呼吸を抑制する(→酸素の濃度差を緩和する)

  • B 細菌による酸の生成を抑制する(→酸素濃度の高い場所で起こる化学反応を抑え、また異種金属接触腐食としての虫歯を防ぐ)

  • C 細菌の生成した酸、および飲食物に含まれる酸を中和し、口内環境をアルカリ性にもっていく(同上)

の三つとなります。
 
そして、この三つを同時に実現するのが重曹の水溶液による洗口である、とI氏は説きます。
その理由は、以下の通りです。

② 重曹洗口の効果:口内環境のアルカリ化と歯の再石灰化の促進


重曹を水に溶かすと電離してナトリウムと炭酸水素イオンになります。
NaHCO3 → Na+ HCO3-

そして、炭酸水素イオンは酸(水素イオンH+)と結合してこれを中和し、最終的に水と二酸化炭素になります。
HCO3- + H+ → H2CO3 → H2O(水)+ CO2(二酸化炭素)

水素イオンH+を受け取る(または水酸化物イオンOH-を放出する)物質を塩基と呼びます。
塩基の溶けた水溶液が示す性質をアルカリ性と言います。

つまり、重曹を水に溶かすとアルカリ性の水溶液となるため、これで洗口すると酸が中和され、口内環境がアルカリ性になるということです。
これで、まず上記Cが達成されます。

さらに、唾液中のリン酸イオン、カルシウムイオンは、pHが高いときは過飽和になるため、再石灰化も起こり易くなります。 

③ 重曹洗口の効果:虫歯菌の活動抑制


次に、虫歯菌の解糖酵素が効率よく働くpHは低いので、pHが高いアルカリ性環境下では酵素の活性が低下します。
その結果、酸の生成と、それにともなう呼吸による酸素の消費も抑制されます
これで、AとBも達成されます。

ちなみに、もともと唾液にも炭酸水素イオン(を含む重炭酸塩)が含まれていて、酸を中和する働き(緩衝能)があることは歯科医学の常識です。
ところが、上で見たように重曹も炭酸水素イオンを含むわけですから、重曹で口をゆすげば緩衝能が高まるはずですが、どういうわけか誰もこのことに気づかなかったようだとI氏は述べています。

 以上①、②、③につき、参照⇒重曹が虫歯に効くワケ (67) (括弧内の数字はブログへのコメント数。以下同)
 ⇒虫歯の原因とその電気化学的メカニズム(2)
 ⇒酸で歯が溶ける?その2

④ まとめ


以上をまとめると、重曹洗口によって、

  • 細菌や飲食物による酸の中和(=口内環境のアルカリ化)

  • 細菌による酸の生成と呼吸の阻止
  •  
  • 再石灰化の促進

の全てが一挙に達成されるということです。
 
このような根拠から、I氏は飲食後はすみやかに重曹を水に溶かして口をゆすぐことを推奨しています。

ちなみに、仮に金属腐食説が間違いで、定説の通り、虫歯は酸によって歯が溶ける現象であるとしたら、どうでしょうか。
その場合でも、重曹洗口なら酸を直ちに中和し、再石灰化を促すので、虫歯の予防や進行の阻止に効果があるのは間違いないと考えられます。


新説「深い虫歯も重曹で治る」② 唾液より重曹水が有利(虫歯の進行を自力で止める3-4)に続きます。


関連記事
新説「虫歯は金属腐食である」①(虫歯の進行を自力で止める3-1)
新説「虫歯は金属腐食である」②(虫歯の進行を自力で止める3-2)
新説「深い虫歯も重曹で治る」② ~唾液より重曹水が有利(虫歯の進行を自力で止める3-4) 

上記以外の虫歯関連の記事へは、全記事一覧から飛んでください。
お手数をおかけして申し訳ございません。「大人の事情」です。