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アロマセラピーで認知症を改善できるか ① ~期待が持てる実験結果

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ここから記事本文です。

お勧め度・・・★★☆(この方法は、大学の研究者による臨床的実験で効果が確認されていますが、他の研究者による検証データが少なく、またネット上でも、認知症の中核症状については、効果があったという一般人の報告が見当たりません。従って、★は二つといたします)


世界最速で超高齢社会に突入した日本。高齢者の数は年々増え、必然的に、介護が必要な高齢者も増加しています。

しかし、介護の現場は、部外者が想像するよりもはるかに過酷で、精神的に非常にきつい環境だそうです。
認知症の高齢者が介護者の言うことを聞かないのは序の口で、暴言を吐く、暴力を振るう、物を壊すなど、一般社会なら非常識な仕打ちを介護者が受けることも多いと言います。

そして、人によっては、上のような状況に加えて、弄便、失禁などが起こるので、介護者は汚物との戦いに追われることになります。
これはきつい。きつすぎる。潔癖症の私なんか、10分でノックアウトです。
実際、介護施設の職員は離職者が大変多いと聞きます。

このような状況の中、認知症に対する根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、せめて予防・改善する方法が強く要請されます。
そして、近年発見された認知症の予防・改善方法のひとつに、アロマセラピーがあります。
提唱しているのは、鳥取大学医学部の浦上克哉教授です。
また、浦上教授とは別の方法で琉球大学も研究を行なっています。

認知症に対するアロマセラピーの有効性は、すでに何本かのテレビ番組で紹介されており、ネット上にも、これを取り上げたサイトがいくつもあります。
このシリーズの記事では、浦上教授の論文と、それについて書かれた他サイトの内容を要約し、また、琉球大学の研究結果をご紹介することで、アロマセラピーの対認知症効果についてお伝えします。

ただし、私を含めて私の近親者には、認知症を発症した者はいませんので、自分や近親者によるアロマセラピーの実践結果をお知らせすることはできません。

しかし、認知症は本人にも周囲にも深刻な事態をもたらすので、少しでも有望な方法があるなら多くの人に知っていただくため、このブログでもご紹介することにしました。


1. 認知症に対するアロマセラピー実験


認知症には、よく知られたアルツハイマー型のほか、レビー小体型、脳血管性、混合型など、様々な種類があります。

浦上教授は、2005年に、アルツハイマー型の患者10人を含む28人の高齢者を対象として、28日間、午前中にローズマリーとレモンの精油(エッセンシャルオイル)を2時間、午後にラベンダーとオレンジ(量の割合はどちらも2:1)を2時間、ディフューザー(芳香器)で患者の部屋に拡散しました。

すると、軽度~中程度のアルツハイマー型患者において、知的機能、特に「自己に関する見当識」の著明な改善が見られました(見当識とは、時間や日付、今いる場所、自分や人が誰なのか、などについての認識です)。
ただし、脳血管性や混合型などの認知症患者には変化はありませんでした

 参照⇒木村 有希、浦上克哉他「アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性」(『日本認知症学会誌』Vol.19-1、2005年)78-80頁。 



2. アロマによる嗅覚刺激が神経細胞を発生させる


この結果について浦上教授は、
① アルツハイマー型の早期においては、脳の内嗅皮質や海馬などに病変が蓄積し、
② これがさらに扁桃や視床下部など、嗅覚情報を処理する領域に拡大し、
③ それが嗅覚機能障害を進行させるという仮説が支持されてきた
と述べ、

一方、
④ 脳内にあるヒト海馬歯状回と側脳室脳室下帯では、生涯にわたって、神経細胞が発生し続けており、
⑤ その発生の度合いは様々な環境要因によって左右されるため、
⑥ アロマセラピーの匂いが刺激となって、海馬における神経細胞の発生が促され、認知機能を改善したのではないか
と指摘しています。

 参照⇒木村、浦上他、前掲論文、82頁。



3. さらなる効果への期待


もっとも、浦上教授は、2003年にもこれと同様の調査を行なっており、そこでは期間が半分の14日間であったにもかかわらず、知的機能の多くの項目で改善があったほか、自発性や運動機能など、広く効果が認められたと言います。

そして、この違いの原因は、この調査(2005年)でのオイルの使用量が前回より少なかったためであり、オイルを増やせば「より広い効果が期待できる可能性がある」としています。

 参照と引用⇒木村、浦上他、前掲論文、78、82頁。

当ブログ管理人としては、実験の期間がさらに長ければ一層の好結果が得られるのではないかと推察します。

また、浦上教授の研究を紹介した2014年2月25日放送の「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 ~名医が診断 若返り&長生きできる!3つの悩み解決SP」(テレビ朝日系)では、
・すでに認知症になっている人でも薬物を使った場合と同じぐらいに改善できる
・物忘れが激しい認知症予備軍の人でも正常な状態に戻る
・脳内の変化は、認知症(アルツハイマー型)を発症する10~20年も前から起こっているため、40代50代の人が実践しても認知症を予防する効果がある
とされていたそうです。
 引用⇒ローズマリー・レモン・ラベンダー・オレンジのアロマオイルで認知症は予防できる!認知症予備軍を正常に戻せる!!|嗅神経が認知症予防の鍵になる!|たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学~名医が診断 若返り&長生きできる!3つの悩み解決SP(2/25) その2


アロマセラピーで認知症を改善できるか ② ~重度の症状も改善に続きます。
 

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