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虫歯の進行を自力で止める2-7 ~乳酸菌(L.ロイテリ菌)

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ここから記事本文です。


お勧め度・・・???(当ブログ管理人は、以下にご紹介する乳酸菌入りの製品のうち、ロイテリ菌入りのタブレットを摂取しましたが、期間が5ヶ月ほどとあまり長くなかったので、効果についてはあるともないとも断定でぎません。
また、乳酸菌で虫歯の進行が阻止できるという専門家もいないようです〔ただし、効能からすると、その可能性はあると思います〕。従って、お勧め度は無しです)


1. バクテリアセラピーと乳酸菌


近年、ヨーロッパの予防医学において、善玉菌を摂取することで、体の中の菌のバランスを変え、体質を変えていくという細菌療法が登場しました。これを「バクテリアセラピー」と呼びます。
 参照⇒さとう歯科クリニック

このバクテリアセラピーを応用して、虫歯菌や歯周病菌を抑制する善玉菌(乳酸菌)を含んだタブレットや洗口液などが市販されています。
そこに含まれる乳酸菌の種類としては、L.ロイテリ菌、L8020菌、WB21菌、LS1菌などがあります。



2. ロイテリ菌の虫歯に対する効能


L.ロイテリ菌は、ヒトの母乳・口腔由来の乳酸菌です。
「L.」は「ラクトバチルス」の略です。この菌を単に「ロイテリ菌」とも言います。

ロイテリ菌は、「ロイテリン」という抗菌性物質をつくります。
ロイテリンは、第一に、虫歯菌や歯周病菌などの有害な菌の増殖を抑えますが、善玉菌には無害です。
 参照⇒ロイテリ菌の力で虫歯を予防!お口の健康を守る善玉菌とは? (歯科医師監修記事)

治験データによると、ロイテリ菌入りのヨーグルトを2週間連続で摂取すると、虫歯菌(ミュータンス菌)が約80%減少し、その効果が2週間持続したとのことです。
 参照⇒さとう歯科クリニック (前掲サイト)

第二に、歯垢(バイオフィルム)を分解し、その形成を抑える性質があります。
 参照⇒ロイテリ菌の力で虫歯を予防!お口の健康を守る善玉菌とは? (歯科医師監修記事)(前掲サイト)
 ⇒バクテリアセラピー -流山おおたかの森歯科



3. ロイテリ菌で虫歯が悪化する危険はないか


ロイテリ菌で減らせるミュータンス菌は、虫歯のきっかけをつくる菌です。一方、虫歯菌には、できた虫歯を進行させるラクトバチラス菌もあります。
 参照⇒ラクトバチラス菌とその対策について(若島歯科医院)
 
初めに述べたように、ロイテリ菌自体がラクトバチラス菌の一種です。となると、ロイテリ菌を摂取することで、すでにある虫歯が進行してしまうのではないかと言う疑念が出てきます。

そこで、ロイテリ菌のタブレットを製造しているスウェーデンの「バイオガイア社」の日本法人に、私がこの点について問い合わせたところ、
ロイテリ菌はヘテロ発酵のため脱灰を起こさないことは確認されている」
との回答を頂きました。

ちなみに、ヘテロ発酵とは、ブドウ糖から乳酸とエタノールと二酸化炭素を生成する発酵です。一方、乳酸だけを生成する発酵もあり、これをホモ発酵といいます。
ラクトバチラス菌にはヘテロ乳酸菌とホモ乳酸菌の両方があります。
 参照⇒乳酸菌の種類って? (鎌田工業)



4. ロイテリ菌で虫歯の進行を止められるか


私が調べた限りでは、すでにある虫歯の進行をロイテリ菌の摂取で防ぐことができるとする専門家の意見は見当たりませんでした。

また、バイオガイア社の日本法人によると、ロイテリ菌が他のラクトバチラス菌を抑制する作用があるかどうかについては、
「その作用についての治験はないが、ロイテリンが自然に有害菌のみを攻撃し、正常な菌叢を維持することを確認している」
とのことでした。
従って、ロイテリ菌で一般のラクトバチラス菌を抑えることは、可能性はあるかもしれませんが、断定はできないようです。

ただ、歯垢の中にはミュータンス菌も存在し、糖類を分解して酸を生成することで、歯を脱灰させます。よって、ロイテリ菌がこれを減らすことで、ある程度虫歯の進行を遅らせる可能性はあると思われます(管理人の見解です)。
また、上に述べたようにロイテリ菌は歯垢も分解しますから、主にこの作用によって、虫歯の進行をある程度防ぐことができそうです(管理人の見解です)。

もっとも、ロイテリ菌の単独使用ではなく、他の記事でご紹介した歯の再石灰化を促す製品や歯垢を分解する製品、或いは殺菌作用のある製品などを併用した方が、より効果的かと思います(管理人の見解です)。

ロイテリ菌には、虫歯菌のほか歯周病菌の抑制という働きもあります。
従って、ロイテリ菌を摂ることの意味は、主に歯周病対策の副次的効果として虫歯の進行抑制もある程度できる、ということになるかと思います。



5. ロイテリ菌の色々な効能


ロイテリ菌の効能としては、虫歯菌や歯周病菌の抑制のほか、
口臭の軽減、
歯肉炎の緩和、
胃におけるピロリ菌の抑制、
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーの軽減、
細菌感染症の抑制、
小腸における免疫細胞の活性化、
便秘や下痢の改善
などが挙げられます。
 参照⇒ロイテリ菌の力で虫歯を予防!お口の健康を守る善玉菌とは? (歯科医師監修記事)(前掲サイト)
 ⇒バクテリアセラピー -流山おおたかの森歯科 (前掲サイト)

ロイテリ菌入りのタブレットとしては、上記のバイオガイア社が販売している「プロデンティス」があります。





6. その他の乳酸菌


口内環境を整える乳酸菌としては、ロイテリ菌のほかL8020、WB21、LS1などがあります。

L8020は、虫歯を発生させるミュータンス菌を減らすことができます。
また、口内でバイオフィルム(歯垢)を生成するカンジダ菌についても、その9割を抑制できたという実験結果が出ています。
このほか、5種類の歯周病菌に対する抑制効果や、菌体の殻にある毒素を中和する作用があります。
 参照⇒L8020菌治療 (たつみの歯科クリニック)

WB21についても、唾液中のミュータンス菌を減少させる働きが証明されています(ただし、臨床試験ではなく基礎研究です)。
 参照⇒日本歯科保存学会(熊本県熊本市)発表 (たなべ保存歯科)

LS1は、使用しても虫歯菌は減りませんが、虫歯菌の周りを取り囲み、その増殖を抑える作用があり、また、歯垢の元となる不溶性グルカンの生成が抑えられるとされています。
 参照⇒乳酸菌(LS1)が虫歯と歯周病を防ぐ新しい歯周治療 | 池田歯科医院・こども歯科

しかし、これらの乳酸菌は、虫歯を進行させるラクトバチラス菌には効かないようです。
減らせるのがミュータンス菌だけでは、虫歯の進行阻止の効果は限定的かと思われます。
また、ロイテリ菌と違って、すでにある歯垢を分解する働きもないようです。

ロイテリ菌の場合と同様、これらの乳酸菌で虫歯の進行を止められるとする専門家の見解は見つかりませんでした。
よって、これらは虫歯の進行を止めるというより、予防するためのものと考えたほうが良いでしょう。

従って、当ブログでは、もし虫歯の進行を止めるために乳酸菌を摂取するのであれば、殺菌作用のある製品などとの併用で、ロイテリ菌をお勧めします。



7. 乳酸菌の摂取における注意点


乳酸菌も菌の一種なので、例えば別の記事でご紹介したパーフェクトペリオやシステマEXを使うと、そこに含まれる殺菌成分によって殺菌されてしまうことが考えられます。

そこで管理人がシステマEXのメーカーであるライオン社に問い合わせたところ、乳酸菌の摂取はシステマEXの使用から30分程度間隔を空けるよう、勧められました。
これを守らないと、乳酸菌を摂っても意味がなくなりますので、ご注意ください。


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[ 2017/08/26 10:44 ] 歯の病気(虫歯) 虫歯 製品編 | TB(0) | CM(-)

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