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虫歯の進行を自力で止める2-8 ~キシリトール

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お勧め度・・・★★☆(管理人によるキシリトールの使用結果については、虫歯の進行を自力で止める4-1 ~進行を遅らせた実践例 ① 〔掲載予定〕でご紹介します)

虫歯予防といえば、キシリトールが有効なのは、ほぼ常識と言って良いでしょう。
では、そのキシリトールは、できてしまった虫歯の進行を阻止する効果はあるのでしょうか。


1. キシリトールの効能


キシリトールによる虫歯抑制効果としては、主に以下の四点が挙げられます。

① キシリトールとカルシウムの複合体が歯の硬組織中に進入することで歯の再石灰化を促進し、歯を硬くする。

② 歯垢の中に存在する、ショ糖を分解する酵素(シュクラーゼ)の活性を低下させ、歯垢の中で酸が出来にくくする。

③ 虫歯のきっかけをつくるミュータンス菌に取り込まれても、一般の糖類と違って酸を作らせず、またミュータンス菌のエネルギーにならずに、これを消耗させるだけなので、ミュータンス菌が減少する

④ 口の中にあるミュータンス菌の1割を占める、キシリトールを取り込まないタイプのミュータンス菌(キシリトール非感受性菌)が、キシリトールの常用によって増加し、3ヶ月経つと9割となる。
この菌は酸の産生が少なく、また歯垢の元となる不溶性グルカンを作らないため、歯垢の量が減り、また歯垢の粘着性が低くなるため、歯ブラシで除去しやすくなる。

 以上、①から④まで、参照⇒キシリトール|キシリトール基礎講座|日本フィンランドむし歯予防研究会

また、④に関連して、
「歯垢の減少を目的とした臨床実験の結果、キシリトールガムを一日に3~4回噛んだ園児グループは、キシリトールガムを噛んでいない園児グループより、開始から6ヶ月後には歯垢の量が約1/3であるという結果が得られました」
と言われています。
 引用⇒キシリトールってどうなの? (犬飼歯科)

ちなみに②に関して、シュクラーゼはそもそも歯垢の中ではなく虫歯菌の中にあるものではないかと思いますが、そのような説明は見当たりませんでした。
調べた限りでは、どの歯科医師のサイトにも、シュクラーゼは歯垢の中にあるものとして書かれていました。
しかし、虫歯菌とは別に、糖類を分解する酵素があるというのは不可解です。その酵素は一体どこから来たのか。
これについては、機会があればまた調べてみます。



2. キシリトールで虫歯の進行を止められるか


上に挙げた効能のうち、①の歯の再石灰化は表層の脱灰(初期虫歯)に対するものです。
すでに進行した虫歯や、象牙質の再石灰化が可能とする専門家の指摘は見当たりませんでした。

また、③のミュータンス菌の減少効果はあっても、ミュータンス菌は主に虫歯のきっかけをつくるものです。できた虫歯を進行させるラクトバチラス菌の減少効果は、キシリトールにはないようです。
 ラクトバチラス菌に関しては、参照⇒ラクトバチラス菌とその対策について(若島歯科医院)

④の歯垢の粘着性を低下させる効果も、歯の詰め物の裏など、歯ブラシの毛先の届きにくい場所にある歯垢については、あまり意味がないかもしれません(管理人の見解です)。

一方、②の歯垢内での酸産生の抑制効果は、進行した虫歯に対しても有効でしょうし、また、④について、ミュータンス菌は歯垢の中にも存在して歯を脱灰させるので、これを減らすことで虫歯の進行をある程度抑えることは出来そうです(管理人の見解です)。

しかし、やはりラクトバチラス菌に対する殺菌もしくは減少効果や、象牙質の再石灰化などの効果がないので、虫歯の進行を止める手段としては補助的なものになりそうです(管理人の見解です)。

ですので、ガムを噛むのが好きな方は、他の記事でご紹介したMIペーストやクリニカクイックウォッシュ、或いはシステマEXなど殺菌作用のある製品の補助として、キシリトール入りのガムを噛むと良いかと思います。
或いは、キシリトール入りの洗口液を使用するのも良いでしょう。



3. キシリトール摂取の方法


キシリトール100%配合のガムを1日5粒、1回5分間噛み続けて50%の虫歯予防効果があるとされています。
また、キシリトールの配合率が50%以下だと、虫歯菌は逆に増えるそうです。
 参照⇒キシリトール特集 | 小樽 熊澤歯科クリニック

キシリトール100%のガムは歯科専用とされていますが、ネットで購入できます。

摂取量や回数については、一日4~8粒を一日3~4回に分けてとか、噛む時間も20分必要とか、色々な見解があります。
 参照⇒歯科専用のキシリトールガムは効果大/市販品との違いは? (辰巳 光世氏〔歯科衛生士〕)
 ⇒しまだ歯科こども歯科クリニック

また、キシリトール成分が溶けだした唾液を口の中に5分以上溜めておくと、効果が期待できるとされます。
 参照⇒虫歯予防に役立つ!キシリトールの効果的な食べ方と選び方 (鎌田 瑞乃氏〔歯科衛生士〕)



4. キシリトール摂取のタイミング


キシリトール摂取のタイミングについては、その効能から考えると食前がベストかと思われます(管理人の見解です)。

その理由は、以下の二点です。

① 歯垢の中に存在する、ショ糖を分解する酵素の活性を、食事の前にあらかじめ低下させておくことで、食事中のショ糖の分解とそれによる酸の産生を抑えることができる。

② 食事の前にあらかじめミュータンス菌に取り込ませることで菌を満腹の状態にし、食物に含まれる糖類の取り込みとそれによる酸の産生を抑止できる。

上記①に関して、もしキシリトールを摂るのが食後だと、すでに食事によって酵素が働いて脱灰している状態ですから、ここで酵素の活性を下げても意味は薄くなります。

また②に関して、ミュータンス菌は、口の中に食物が入った瞬間に糖を分解して酸を出すとされています。
 参照⇒虫歯治療|奈良の歯医者 薬師寺歯科・矯正歯科

つまり、ミュータンス菌は食事の最中にすでに糖類を取り込んでいるので、食事の後にキシリトールを摂っても、菌への取り込みは緩慢になるのではないでしょうか。

これと同じ指摘は見当たりませんが、理屈は通っている筈です。
参考にしていただければと思います。



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[ 2017/09/15 00:52 ] 歯の病気(虫歯) 虫歯 製品編 | TB(0) | CM(-)

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